みずほ銀行に代表される金融機関のシステム問題。経営統合などを繰り返し、それぞれが積み重ねてきたシステムが複雑になり、それが国際競争力を下げていると批判を受けるポイントになっています。こうした金融機関のシステム基盤を盤石なものにするためにシステム開発を行うのが株式会社Finatext、代表取締役社長は林良太さんです。
林良太さんの経歴
高校時代は公文式が経営する学校に入り、自由な学生生活を送っていた林良太さん。東京大学を卒業後、英語で仕事をしたいと考え、イギリスの大学院へ。そしてドイツ銀行ロンドンに就職します。ロンドンではシステム関係の部門で働き、機関投資家向けの営業を行うなど、様々な活躍を見せ、希望通り海外で大いに活躍。その後2013年に現在の会社を立ち上げると、金融機関のシステムや金融系アプリの開発など銀行員時代の経験などをフル活用し、現在に至ります。
考えを変えてくれた妻の存在
常に第一線でバリバリ働き続けていた林良太さん。子供も生まれ順風満帆かと思いきや、出産直後、妻が産後うつに。24時間働く勢いで過ごしていた林良太さんは一般的なサラリーマンのような仕事スタイルへの変更を余儀なくされます。うつなんかあるわけがないと考えていたものの、身内が実際にうつになってしまう、ショックを受けながらも周囲の理解に助けられ、産後うつを乗り越えます。そして、2021年東証マザーズへの上場にこぎつけるのでした。